小川島で感じたこと

 5/16(月)雨、小川島に平川与四右衛門の取材と撮影にいきました。

 

 古川芳右衛門さんと二人で、元禄2年に与四右衛門が観音座像を作った小川島に出向きました。石仏は今も大切に管理され、島民の厚い信仰の対称として敬われていました。映画のドキュメントになります。お疲れになった芳右衛門さん。フェリーの帰りに、「八幡さま」と、寝ごとを言っておられたとか?

 渡辺区長さんによると、島民の観音様を敬う気持ちはとても強く、受験や病気回復、はたまた小学生の運動会勝利祈願に至るまで、ありとあらゆるお願いをしに来るほど、島民に大切にされているそうです。

 しかも、観音様はお堂の真ん中に鎮座し、風雨を受けていないため、製作当時の艶をそのまま残しています。そのうえ、デカイ。

 

  鯨で島を栄えさせた深澤島長の懇願から、元禄2年に牛津町谷村を出発し、この島で数ヶ月を石仏作りに没頭した与四右衛門。島長の指示で与四右衛門の世話をしていた、イソの美しさに惹かれたのも頷ける場所でした。

 

 また、牛津中学の剣道部が毎年夏に島で合宿をしていると聞き、二度びっくり。今年は学生たちを観音堂に案内し、小川島と砥川石工の密接な繋がりを披露するそうです。300年の時を越えて、小川島と牛津の新たな交流が始まるやも知れません。わくわくします。

 

 毎年8月9日は観音堂のお祭りが行われるそうで、島民の般若心経が響き渡るそうです。

そんな時にこの場で、映画の再現撮影ができたら、さぞや面白いだろうなあと、考えた小川島撮影でした。夢で終わらせたくないなあ。